二日酔いと貧血と共に

キッチンドランカー東京OL(常に貧血)

仕事と卵子

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結婚一年目。先日30歳になった私の生活は相変わらず酒と仕事で代わり映えの無い毎日だ。退屈そうに聞こえるかもしれないけれど、これらは私を支える支柱であり、とても充実しているの。この日常を壊したくない。困らない程度に自分のお金で生活ができて欲しいものも自分で買える。欲をあげたらキリがないけれど、そこそこ生活できている。さて、本題に入ろう。生活を壊したくない私だけれど、ひとつ、避けては通れないものがある。卵子の加齢だ。子供はあまり好きじゃないし、この未熟な私の心が子を受け入れるのに数年かかると思う。けれど、30歳の私の卵子って、30歳なんだよね。うええ、世知辛い。子供はまだいいかな、、なんて言える歳でもなく、芸能人のように高額な不妊治療を出来るわけでもなく。タイムリミットは刻一刻と近づいている。まじで理不尽だよなあ、男よりも女の方が妊娠のためのタイムリミットがあり、年に12回しか排卵されないのだから事態は深刻だ。仕事はめんどくさいけど楽しいし、お金を稼ぐのがすき!頑張りに見合った対価があるのって最高!なにより酒がすき!仕事終わりにぷしゅー!とやるのがすき!ボーナスだいすき!な、私が、その全てを放り投げるのが妊娠。10ヶ月も身重なんて泣ける。卵生みたい。死ぬまでにあと100回は言う。卵生みたい!!!無理だからロシアンルーレット的な気持ちで妊活始めました。妊活の前夜、妊娠したらどうしようと泣く。私は妊娠って物凄く神秘的で、自分のような荒れた生活の人間はそうそう授からないだろうと思っているのね。だからこそ今始めなくちゃいけないし、本音は先延ばしにしたいし。やらない後悔よりやった後悔の方が未練残らないでしょ?っていつかの妹の言葉を思い出す。なんだ、簡単じゃん。妹は幼いと思っていたけれど、私よりもずっと大人だったのだ。恥ずかしさと嬉しさが入り混じった気持ちの中、五杯目の酒を流し込んで寝ます。



アンビバレント