二日酔いと貧血と共に

キッチンドランカー東京OL(常に貧血)

目を閉じて廻る世界。

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舌の上にかすかにレモンが残っている。本物の果実ではない。人工甘味料のレモンがたしかに残っている。散らばった記憶を掃除機で吸い取り、ここに集める。わたし、なにしたかな?大丈夫。目の前にあるレモンサワーが視界に入る。わたし、ちゃんとやれている。平日は働いて週末は教習所に通い、帰宅後はお酒を飲んでソファの定位置で今、いろいろなことを考えている。いろいろなこと、と言うと大げさだけれど、ほんとうは単純なの。言葉を難しくするとなんとなく、かっこよく感じませんか?わたしは、ほんとうは色々な感情が押し寄せているのだけれど、それは、それはね。この身体に65パーセントあるはずの水分のうち、60パーセントがアルコールだから。だからしょうがないの。たまにこんな気持ちになる時もある。それだけ。何も変なことはないし、とても健康。目からたまに塩分濃度の高い水が溢れるけれど、それも健康な証拠。本当にやばい時は溢れない。わたし、それも知っている。


酸いも甘いもの、ぜーんぶ、わたしだけのもの。だれにもあげない。みせてもあげない。