二日酔いと貧血と共に

キッチンドランカー東京OL(常に貧血)

誰の腕枕だって同じだからいらない

腕枕とは男性の承認欲求でありされる側の女は全然気持ちよくない。わたしは優しいから腕枕させての一言には本人の希望に寄り添ってあげるのだけれど、ゴタゴタしている男の腕よりもふかふかな枕が好きなのだ。数分は付き合うけれど居心地が悪いから男の腕の上に枕を置く。それをした時、ちょ、Rちゃんって高枕なんだねって言われた懇ろになったバーテンダーに。めちゃくちゃ面白くない?高枕って。大奥かよ。知らない人は是非高枕をググって欲しい。兎にも角にも腕枕って好きじゃない。そんなわたしが最近揺さぶられた話をしたいのね。わたしの赤ちゃんは甘えん坊で(どの赤ちゃんも甘えん坊だ)ごろんと横たわるわたしの横でふにゃふにゃ声をだし顔を擦り付けたり指を舐めたりしていたのだけれど、よほど眠たかったのかうつ伏せになっているわたしの肩あたりに顔を押し付けながら眠りについたのね。これでも十分可愛いのだけれど、その数十分後赤ちゃんがふにゃああ〜と泣きながら起きて寝ぼけながらハイハイをしたの。わたしは体制を変え、仰向けになり大の字でいたのだけれど、赤ちゃんはわたしの腕目掛けてハイハイし、二の腕にちょこんと頭を乗せて寝たのね。なにこれめちゃくちゃかわいい。寝起きで泣いているのにわたしの腕に頭を乗せた瞬間寝たの。ええー、かわいくてかわいくて、ぐぬぬ!と声が漏れそうになったのよ、わたし。そこで冒頭の腕枕問題に戻る。そうか、腕枕したがっていた男達は、腕に頭を乗せたわたしをこんな風にかわいいと感じ幸せに満ち溢れていたのかもしれない。知らんけど。わたしは腕枕してみてとても満ち足りたって、そんなお話でした。

 

 

7パーセントのお酒に飲まれている筆者より