二日酔いと貧血と共に

キッチンドランカー東京OL(常に貧血)

仕事中ブラインドの隙間から見えたオレンジの空が綺麗だったから

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地上20階以上なのに。電車の音は聞こえるのね。2年ここで働いていて初めて知ったの。私普段こちらのエリアにいないものだから、こういった気付きは新鮮だなと感じたの。この美しい景色の写真が撮りたかったのだけれど室内の明かりが邪魔をして、ここままこの瞬間を切り取りたい私は構えたiPhoneをポケットに仕舞い込んだ。土曜の朝目覚めていつもは鬱陶しく感じるカーテンの間から射す光が美しく見えたり、この日常が夢の続きのように感じたり、今、どこかであの日選ばなかった道を歩んでいる自分を想像してみたり、深夜番組で行ったことのない国の映像と音楽に揺さぶられ涙目になったり、ふと、自分がある物語の主人公になったような感覚になったり、雨の降り始めのリズム感のなさだったり、散歩中指先が冷たくなり季節を感じたり、自分にはない視線で物事を解釈する様に感動したり。書ききれないくらい私の毎日は美しい。明日目覚めたらこの全部が嫌になっていたら、それはそれですき。