二日酔いと貧血と共に

キッチンドランカー東京OL(常に貧血)

控えめに言って海とお酒最高。すき

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長過ぎた喧嘩は寝ぼけて目も覚めないうちの深夜のセックスで幕を下ろした。男と女だなー。二ヶ月間会話しなかったのに、セックスはしちゃうんだもん。事後にお小遣いをもらった。その数時間後に私は沖縄へ旅行することが決まっていたからだ。事後に現金を貰うのってなかなかシュール。飛行機乗り遅れればいいのにって強すぎて窒息しそうなくらい強く抱きしめられて、いや、時間ないからって振りほどいた。空港に着いた私は離陸前から眠っていてとても心地よい空の旅を満喫したの。沖縄へ着いてからはなんとも言えなぬ開放感に胸踊らせ、1時間かけてホテルに移動し、ホテル最寄りの観光地で食事を済ませ、ホテルで休憩後1時間かけて断崖絶壁へ向かった。バスを降りると「万座毛まで700メートル」の看板。長い坂道、深いため息。数年前にもここへ来たの。当時は助手席に座るだけで何も考えていなかった。今はこの長い坂道を登りながら、ああ割となんだってやれる私って思ったの。万座毛に着いてどきどきした。記憶を遡り進む。目の前に見えた景色は当時よりも輝いていてとても感動した。海の青さとか風の強さとか太陽の陽の当たり具合だとか全てが気持ち良かった。これだけでひとり旅して良かったなと思えたの。夜は数年前にも来た沖縄料理屋のカウンターで食事を摂った。誰とも話さないで気を使わないでお酒飲むのって好き。もう一軒行こうかなって思っていたのだけれど思いのほかナンパされるものだから怖くなった。米兵も多い。前は何も気にせず酔っ払っていたけれど、私は守られていたんだと思う。ひとり旅って自分を守るのは自分なんだって、そんな事この歳になって気がついた。お酒を買い込んでホテルに戻り、また沖縄民謡を聴きながらお酒を飲む。外は既に真っ暗で、オーシャンビューを果たしておらぬ。ベランダの窓を少し開けると波の音がして、暗い景色から聴こえるそれは少し不気味に感じて急に怖くなった私はカーテンを閉めて灯りをつけ、ベットに潜り込んだ。気が付いたら朝だった。



続きはまた気が向いたら