二日酔いと貧血と共に

キッチンドランカー東京OL(常に貧血)

見えないものを探してみたくなったり

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左手に持った缶チューハイは今にも滑り落ちそうで、私はいつ寝てもおかしくないの。暑い部屋に冷えた酒。寝ない方が無理じゃない?今日はアンニュイな気持ちです。どれくらいアンニュイかと言うと、中学の頃教室で課題曲の練習をするでもなくラジカセでスピッツを私のことが好きな男の子と聞いているような、そんな気持ちです。あれから十数年。私は東京の荒波に揉まれ(こう書くと大袈裟だね)そこそこお金を稼ぐようになり心の安定も手に入れて、でもやっぱりどうしようもない気持ちになる日ってあるじゃないですか。不幸だとかなんだとか言う気はさらさらないがもやもやする日ってあるじゃないですか。そんな夜更けにこれでもかとアルコールを流し込んで普段聞かない音楽なんて聞いてしまったらそれはそれは気持ち良いよね。部屋の灯りも消してみてさ、キッチンの申し訳程度の蛍光灯をつけるの。あの短いやつ。ソファに腰は埋めて左足をテーブルの上に乗せちゃってさ。普段やらないことやったっていいんじゃない?だって金曜の夜だし。穏やかな気持ちとは裏腹に、身体を巡り尽くしたアルコールで私の胸はどくどくしてる。