二日酔いと貧血と共に

キッチンドランカー東京OL(常に貧血)

私の嫌いな人間に日々近づくのが嫌なのにやめられない。

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深夜に窓を開けたまま大声で相手を罵倒する。普段なら絶対やらない事を最近している。喧嘩になるとそう。結婚してから世間体を気にする夫。昔は逆だった。喧嘩で感情的に口から言葉を吐き出す人が嫌いで、私はそんな事では全く怯まないのだが、夫のそう言う部分を喧嘩のたびに指摘していたけれど、あまり改善しないので、ある日私も力任せに大声で反論してみた。夫はものすごく驚いていた。醜い姿を目の当たりにしないと、嫌なことをされてみないとわからない彼にはいいお灸になったと思う。しかし喧嘩を重ねるにつれ、過去に私は冷静に話していたのに困ると大声で反論してきた彼を思い出し、私ばかり大人でいて、私の不満はいつまで経っても解消されないのでは?と、心に芽生えた思いは日に日に大きくなり、私は喧嘩のたびに喉が痛くなるほど怒鳴るようになった。すると夫はその度に冷静になり反省する。なるほどね。この人はこうしないと育たないのだな。今後は彼が嫌な気持ちになる方法で口論をしようと思った。とは言え、私は感情的に大声を出したり態度に示す人が大嫌いだ。夫を改善させるために自分が嫌いな種類の人間になるのはとても体力を使うし、自分を軽蔑する。喧嘩をして大声を出すのは頭がいかれていると知りつつも、今日も大声で彼を罵倒したのは他でもない、私なのだ。彼が嫌がり困ることをする為に、私はなりたくもない人間になっている。私がこうしなくても良くなるには彼が成長しないとならないのだが、彼の脳みそでは成長にもうしばらく時間がかかるだろう。困って困って、覚えればいい。そして私に尽くすといい。