二日酔いと貧血と共に

キッチンドランカー東京OL(常に貧血)

私の心境の変化。29才か。ストロングゼロ

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結婚してから初めての帰省。12月31日。初めて会う人、子供、空気。何か手伝わなくては。というプレッシャー。とてつもない不安に襲われ、らしくもなく義実家で泣きそうになってしまった。どうしたの?大丈夫?泣きそうな顔してるよ?の夫の一言が憎かった。そんなの、泣いてしまうじゃないか。泣かなかったけどね。めんどくさい付き合い、めんどくさい会話、めんどくさい、めんどくさい。これが、結婚なのでしょう。長いこと付き合って同棲していた私たちに、結婚という二文字が追加された途端、とてつもない「めんどくさい」が降りかかってきた。マリッジブルー。馬鹿にしていたけれど、ほんうにきつかったのです。話は戻り義実家のこと。みんながお祝いをくれて、祝福の言葉をくれて、義母になにかとありがとうございます。と言っていた私に「Rちゃん、ありがとうございますって言わなくていいからね、家族なんだから、疲れるでしょ?いいんだよ、気楽にね」の一言が、とても胸に刺さったの。ああ、この人は私を家族として受け入れようとしているのに、私は一線をひいていたんだ。そんな事に今気が付いて、はっとした。義母の一言で心が軽くなったのだ。嫁とか姑だとか煩わしいけれど、彼女のこと好きかも。と少し思った。

年明け私の祖母宅に夫と挨拶へ行った際祖母が、「自分の孫褒めて、変に思われるかもしれないけれど、この子いい子なんです。ほんとに、大切にしてください、大事にしてください」と、夫に両手をついて頭を下げた。私は泣きそうになるのを堪えながら、冗談まじりで夫に、ほら、大事にしなきゃお母さん怒るよって、発したの。祖母はお祝いをくれて、15万円も包んでくれていた。年金暮らしの祖母の15万円は、とても重たい。それとは別に私にお小遣いまでくれたの。もう一人の祖母も夫が挨拶した際、両手をついて小さい体が更に小さく感じるほど、床に頭を近づけて、「宜しくお願いします。大事にしてください」と涙を流しながら言葉を発していた。正直、彼女のことはあまり好きではなかったのだけれど、私の結婚を泣きながら喜び、夫に何度も頭を下げ、良かった、良かったと呟く祖母が、愛おしく思えたのだ。こんな気持ちになれたのは結婚という道を選んだからだと思うの。他にも両家の親族からたくさんのおめでとうと、お祝いをもらい、煩わしいだけの結婚も、また愛おしく思えた。私はこんなにも愛されていたのだ。私は現実的だから、今後何らかのきっかけで離婚することももあり得ると思う。けれど、こんな風に周りの気持ちを温かく感じる機会に恵まれたこと、とても嬉しいな。




そんなこと考える酔っ払いのお正月