二日酔いと貧血と共に

キッチンドランカー東京OL(常に貧血)

抱きしめる

放った言葉を掃除機のように吸い取ることが出来たのなら、私はもう少し生きやすかったのかもしれない。人の心は自分が思うより脆くて、強くて。どんなに笑顔に見えて受け入れたように見えていても、あと一言で深い谷の底に堕ちてしまうの。その背中を押すことも抱きしめて山を登ることも、私の一言にかかっているの。そう思うと安易に口に出してはいけないって思うのだけれど、人間だもの、出してしまうこともある。それが怖いから全て飲み込むと、自分が谷底に堕ちてしまう。生きるのって難しい。でもね、相手を突き落とすくらいなら自分が堕ちた方がまだましだからって、飲み込んでくれる人がたくさんいること忘れちゃいけないね。