私は外資系企業の受付で、日々業務に終われていた。なんとなく始めた派遣社員が派遣会社のゴリ押しで正社員になっていた。勤務地は落ち着いた芝公園から赤坂へ移動になり。ほんとうに忙しかった。鳴り止まない電話。絶えない来客。山盛りの請求書。さてどこ…
ひと口囓ると甘くて、もう一口、もう一回と回数を重ねて気が付いた頃には美味しくなくて胸焼けしていた。持て余していた。はやく、はやく腐ってくれたら良いのに。甘い一瞬を好物でもないのに空っぽの胃に流し込んでいた。ただそれだけ。気が付いたの。私は…
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