感染の先に見えるもの。

考えれば考えるほど、わたし、別に怖くない。感染すること。痛いのも苦しいのも望んでいないけれど、怖い怖いって口からこぼれ落ちるけれど、わたし自身がどうなってもいいと思うの。生に執着はない。でも大事な家族や友達が感染したら嫌だなって心の底から思う。好きな人には辛い思いして欲しくない。目を閉じて、口を閉じて、暗い部屋でベットに横たわる。何か聞こえる。これは空間が発する音なの？じーん、しーん、と、頭に入ってくるの。寝返りをうつ。さっきまで温められていた空間から外れることで、少しひんやりとして皮膚の熱が奪われていく。寒い。でも嫌いじゃない。嫌いじゃないが溢れていて、好きに変わったら嬉しいな。そろそろほんとに寝。