わたしはきっと札幌のあの部屋で、赤ワインを空けている。どす黒く着色された唇を舐め、映画を観ている。部屋は真っ暗で、ラベンダーのキャンドルの灯りだけ。壁に映る自分の影が好きだった。ふわふわの白いカーペットは酔いが回った身体にはちょっと熱くて…
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